新年,あけましておめでとうございます。本年も,よろしくお願い致します。

早いもので令和も既に4年となり,自分も,弁護士登録から19年目を迎えます。

まだまだ分からないことはたくさんありますが,一つ一つ経験と知識を積み重ねて,依頼者

の方々の正当な権利・利益の擁護に尽力してまいりたいと考えておりますので,本年も,

何卒,ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

さて,弁護士登録後約19年が経過しますが,未だに悩む問題として弁護士としての正義と

は何かという問題があります。

特に民事事件については,経済的な利害等の対立により,私人同士が裁判所において争うこと

になりますが,双方ともに何らかの言い分があり,単純にどちらか一方が善であり,他方が

悪であるという関係にはならないことが多くありますので,同じ弁護士であったとしても,

原告と被告のいずれの代理人として活動をするかによって全く違う主張をすることも当然に

ありうることであると思います。

その場合,仮に,何らかの社会正義の実現としての裁判というシステムがあるとすれば,やはり

提出された証拠によってより確からしい「事実の発見」(但し「真実」ではありません。)と

それに基づく権利・義務関係の判断を下すことにより私人間の紛争を早期に法律に従って解決

をするということにあるものと思います。

そのため,単に依頼者を擁護するという視点のみならず,第三者的な立場から見た事実の発見と

それに基づく紛争の早期・円満解決を図ることがより重要であると考えますので,そのための

研鑽を重ねていきたいと考えております。

沢田法律事務所