もうすぐ8月半ばになろうというのに,まだまだ暑い日が続きますが,今日は
現在訴訟になっている交通人身事故の現場検証に行ってきました。

交通事故の事案において,事故態様及び過失割合が問題となることは多く
その場合には警察が事故直後に作成した実況見分調書の取り寄せを行う
のが通常ですが,他方,警察が作成した書面だけでは現場の雰囲気等が
分からず,また,見分内容が常に100パーセント正しいとは限りません
ので,過失割合が争いになる事件において現場検証は必要不可欠である
と思っています。

また,交通事故の事件以外でも,例えば,建物や土地の明渡し請求や刑事
事件など現場を直接見ることが有用な事件などは沢山ありますし,当事者や
証人の尋問の際等にも現場を自分の目で見ていることが有用ですので,弁
護士の事件処理にとって現場を直接見ることはとても大切なことであると思
っていて,この点も裁判所や検察庁からは殆ど出ることのない裁判官や検
察官との大きな違いです。

いずれにしても,依頼者の最善の利益を探る場合には,現場検証や関係者
の方からの事情聴取など様々な方法があり,事実は一つであっても,その
検証や立証方法は弁護士ごとに色々な方法がありますので,今後もできる
だけ多くの事件を経験して研鑽を積んでいきたいと考えています。

沢田法律事務所